- 2021-9-29
- ネイリストのためのネイル知識
- SNS, サロンポータル, ジェルネイル, ネイリスト, ネイルサロン衛生管理士, ネイルサロン開業, プライベートサロン, フリーネイリスト, フリーランス, ホームページ作成, マニキュアリスト, 個人事業主, 国税局, 手続き, 環境整備, 税務署, 自宅サロン, 衛生管理, 資格, 開業届, 集客ツール
text by chie
これまでのサロン勤務を生かして独立したい!資格取得を機に自宅サロンをオープンさせたい!など、ネイルサロン開業を目指している人もたくさんいるのではないでしょうか。
しかし、個人事業主やサロン開業にはたくさんの手続きや準備、多くの資金が必要なイメージがあり、なかなか踏み切れませんよね。
実は、個人事業主としてサロンをオープンさせるにはそれほど大変な手続きは必要ないのです!
長年の夢を叶えたい人や開業しようか迷っている人は、ぜひこちらの記事を読んでみてください。
個人事業主になるための必要手続き
まずは、個人事業主になるにはどのような手続きが必要なのかをご説明します。
開業届
個人事業主になるために必要なのが開業届。必要事項を記入して、自宅やサロンの所轄税務署に提出します。
届出書は国税庁ホームページからダウンロードでき、郵送でも提出することが可能です。
屋号(サロン名)を決めて、開業から1ヶ月以内に提出できるように準備しましょう!
※提出には本人確認が必要なので、マイナンバーカードなど身分証明書を忘れずに。
参考資料:【国税庁 個人事業の開業届出・廃業届出等手続】
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm
所得税の青色申告承認申請書
こちらの申請書は必須ではありませんが、所得控除が受けられるので税金が安くなるというメリットが!
青色申告とは…複式簿記(取引を複数の科目で記載する方法)で記帳し、確定申告を行うこと。事業所得・不動産所得・山林所得がある人で、税務署の認証を受けた人が青色申告できる。 |
青色申告を利用する場合は、開業日から2ヶ月以内に提出しましょう。
青色申告を利用しない場合は、白色申告になります。
白色申告とは…単式簿記(1つの勘定科目に絞って記載る方法)で記帳し、確定申告を行うこと。比較的簡単に帳簿の作成ができるが、一定額の控除などはなし。 |
どちらの方法で申告をするかは自由ですが、一定額の収入が見込めていたり本格的に事業を進めて行くのであれば、青色申告の方がメリットが大きいといえます。
参考資料:【国税庁 所得税の青色申告承認申請手続】
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/09.htm
事業専用口座開設
事業専用口座の開設も必須ではありませんが、作っておいた方が便利です。
売上金の管理や経費など、専用口座があればお金の流れが把握しやすくなります。
最近は会計ソフトに銀行口座を連携させておくと、自動的にソフトへ入力してくれるシステムもあり便利です。
特にネイルサロンは売り上げや経費などお金の流れが多いので、漏れがないように専用の銀行口座を開設しておきましょう!
サロンの準備
続いて、ネイルサロンの準備です。最初から全て揃える必要はありませんが、必要最低限の準備はしっかりと行っておきましょう!
環境整備
個人事業主としてのサロン開業。自宅サロンなのか店舗経営なのか、形態によって必要な準備や費用は変わってきます。
しかし、どちらもネイルサロンとしての必要な道具、環境は整えておくことが重要です。
- 自宅サロンの場合は専用スペースを確保
- お客様が居心地良く感じる環境を用意(チェアやクッション、ドリンクサービスなど)
- 衛生管理の徹底
ネイル施術に必要な道具を揃えるだけでなく、上記のようなポイントにも気をつけて環境整備を行っていきましょう。
他のサロンとは一目置かれるようなサービスがあると、集客率アップが見込めます。
衛生管理
ネイルサロンを開業するにあたって、開業届以外に保健所や自治体などへの届出は必要ありません。しかし、ネイルは客様の体に触れる仕事。衛生管理をしっかりと行って行くのが基本です。
NPO法人日本ネイリスト協会では、【ネイルサロン衛生管理士】という資格を取得することができます。
ネイルサロンにおける衛生管理についての知識を習得することが可能。
お客様に安心安全を提供し、正しい知識でサロンを経営していくためにも、取得しておきたい資格といえます。
参考資料:【JNA ネイルサロン衛生管理士】
https://www.nail.or.jp/eisei/index.html
会計ソフト
売り上げや経費が多くなってくると、毎月の帳簿付けも大変になってきます。特に個人事業の場合は全てを自分一人でこなしていかなければなりません。
最近は便利で使いやすい会計ソフトがたくさんあるので、ぜひ取り入れてネイリスト業務に集中しましょう!
集客ツール
個人事業主としてサロン開業をする場合は、集客にも力を入れていかなかればお客様は定着しません。
最初から高額な広告費用をかけることは難しいので、SNSなどを上手く利用して宣伝していきましょう。
- SNS(InstagramやFacebook)
- サロンポータルサイト
- 無料で作成できるHP
無料で利用できるサービスは積極的に取り入れてみてくださいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
サロンを開業するとなると、なんだか手続きや準備で大変そう…というイメージがありますよね。
しかし個人事業主としてのサロン開業であれば、それほど多くの準備は必要ありません。最初は自宅の省スペースでのプライベートサロンとして、少しずつ事業を拡大していくのも一つの手段です。
夢の個人サロン!ぜひその夢をスタートさせてください!
少しでも参考になれば幸いです。