Text/古澤 華奈子(ふるさわ かなこ)
キレイな指先に憧れる・・・
女性らしくネイルで彩りたい
「きれいにしてるね!」と褒められたい
女性であれば、指先を綺麗に保っておきたい思う方も多いのではないでしょうか。
にもかかわらず、どうしてもやめられない「爪噛み」。
今回は、爪噛み癖についてお悩みの貴女にお届けします。
さて、人には多くの癖が存在します。
貧乏ゆすり
髪の毛をずっと触り続ける
足を組む
鼻をすする
関節を鳴らす
箸を舐める
ため息をつく
などなど、生活の様々なシチュエーションであらゆる癖が存在します。
そもそも「癖」とは、
『無意識のうちに身についてしまった言行』
『習慣となっている行動』
のことを指します。
実際には、一人でいる時間についやってしまうことや、
現実に、誰かに迷惑をかけているわけではないものも多くあるとは思いますが、
どうしても「癖」という言葉は、ネガティブな側面から語られることの多いものですよね。
先述の通り、今回のテーマは「爪噛み」。
「あっ、またやっちゃった・・・」
「この爪のせいで、布に引っかかる」
「はぁ・・・なんて汚い爪」
「私は、自分のこの指先が嫌い・・・」
もしかしたら、こんな風に感じている方もいらっしゃるかもしれません。
どちらかというと、この癖をネガティブなもの、悪いこと!と感じていて、
できれば治したい・・・と思っている方がこの記事をご覧になっているのだと思います。
では、
そもそも爪噛み癖をしてしまうことによる、ネガティブな面はどのようなものがあるでしょうか。
爪先がギザギザになってしまい不快
ストッキングが破れてしまう
タオルの繊維に引っかかる
噛むしぐさ自体が幼い印象を与えてしまう
衛生的な観点でもあまり良くない
噛んだ爪が皮膚に触れた際に傷つけてしまう
そんなところでしょうか。
ここからはまず、私たち「人間の行動」という面で、
大切ないくつかの大前提についてお伝えいたします。
- 人の行動には、「意識的なもの」と「無意識的なもの」がある
例えば、意識的な行動で思い浮かべやすいものとして、下記をあげてみます。
- 料理をする
- 運動をする
- 人と思い出を共有する
- 本を読む
- 議論をする
- お風呂に入る
これらは、基本的には意識上で行われるものだということが分かると思います。
「気づいたら料理していた」「知らぬ間に本を読んでいた」ということではなく、
「料理をしよう(しなきゃ!)」「本でも読もう」となって、その行動に至っていることが多いですよね。
反対に、無意識的な行動の例は下記のようなものです。
- 呼吸をする
- 車や自転車を運転する
- TVの衝撃映像などを見て、同じ部分が痛くなる(気がする)
- イヤなことを思い出してしまう
- レモンの味を思い浮かべると唾液が過剰に分泌される
これらは、意識的な行動とは逆に
「休日なのになぜか職場へ車を走らせていた」
「気が付いたら自分もまるで痛みがある(ような)反応をしていた」
「望んでないのにイヤなことを考えてしまっていた」
となることが多い行動だと思います。
「癖」や「悪習慣」は、
一般的に無意識的に行っている行動です。
やめたい、減らしたいと思う場合は、
「やめなきゃ!」と根性論で考えたり、自分を責めたりする必要はなく、
無意識的行動→意識的行動に捉えなおし、意識出来ているけど、その癖をやっているという状態にしていきましょう。
すぐにやめなくても大丈夫なので、「あ、私またいつもの癖をやっているな」と自分を観察するかのように捉えてみると簡単ですよ。
- 「その特定の行動」に結びつくパターンが存在する
あなたはそのやめたい癖をいつ、どこで、どんな風にやってしまいますか?
24時間365日ずっと永遠に、という方はいないと思います。
実は、「癖」にはその行動の前に同じパターンが存在しています。
今回の「爪噛み」の例で考えてみましょう。
Qどんな時にやっていますか?
- 一人パソコンに向かって考え事をしている時に噛んでしまう
- 読書をしているときに噛んでしまう
- 運転中に噛んでしまう
次に、その何気ないシチュエーションを、一つ一つ分析していきます。
例えば、運転中に噛んでしまう人の場合。
Qそれは走行中ですか?信号待ちの時ですか?
Q車に乗ると毎回ですか?例外はありますか?
Q右手ですか?左手ですか?
Qどの指の爪ですか?
Q爪噛みをする前に、何かしていることはありますか?
Qどのあたりの歯で噛みますか?
Q呼吸の様子はどうですか?
などなど。
このパターンや、何かしらの法則を見つけ出すことが出来ると、
今度はそのパターンや法則を崩すことが出来ますので、この分析は効果的なのです。
爪噛み②に続く