- 2022-2-22
- ネイリストのためのネイル知識, ライター投稿
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text by myon
綺麗な指先に見え、上品な雰囲気に仕上がるフレンチネイル。ラインが乱れることなくくっきりとしていて、その人の手・爪に合ったフレンチはうっとりするくらい素敵です。せっかく施術するのであれば、人を感動させられるようなフレンチを描きたいですよね。
理想のフレンチにするためには長さ・形・バランス、ファイリングがとても大切。また、お客様によっても似合うフレンチは違います。
10本揃いバランスの取れたファイリング×その人の手に合った乱れのないスマイルライン両方ができて、綺麗なフレンチが完成するのです。
そこでこの記事では、ジェルでフレンチ(ノーマルフレンチ)を描く際の上達法をご紹介します。 綺麗なフレンチをマスターするためには、まず理想のフレンチの形や自分が目指したいフレンチの形をイメージすることが大切です。
上達法もご紹介していますので、是非参考にしてください。
「綺麗なフレンチ」とは
そもそも「綺麗なフレンチ」とは、どのようなフレンチでしょうか。
ネイリストやお客様により好きな形はそれぞれですが、どの形であっても共通していることは、
- がたつき のないくっきりとしたスマイルラインであること
- 中心がズレていないこと
- その人の手・爪に合ったスマ イルラインであること
- スマイルラインの形が10本揃っていること
このようなことが挙げられます。以下で詳しくみていきましょう。
がたつきのないくっきりとしたスマイルラインであること
フリーハンドで描くスマイルラインはとても難しいですが、これこそプロの技です。 フレンチのライン上に影ができるくらいくっきりとしたラインを目指しましょう。
1度目・2度塗り目が少しでもズレると、ラインが乱れる要因となります。また、影が均一でなくなったり、影ができにくくなります。1度目で修正が不要なくらい綺麗なラインを完成させ、2度目は1度目の真上をなぞる気持ちで塗りましょう。
そして、どの角度から見ても滑らかな曲線であることも重要です。上手く描けていると、どこから見ても円の一部のように滑らかなカーブを描いています。様々な角度からチェックしてください。
フレンチの中心がズレていないこと
ライン取りに気を取られて中心がズレてしまいがちですが、きちんと中心が取れていないと引き締まりのない仕上がりになってしまいます。そのため、中心がズレていないか確認することを忘れずに!
また普段どちらにズレやすいのか自分の癖を把握し、対策を考えることも重要。例えば、いつも右から描き始める方は左から描いてみたり、何回か小刻みにラインを描く方はストロークを長くしてみたり、様々な方法を試してどうしたら中心のズレを解消できるか工夫してみてください。
また、中心がズレないためにはファイリングの中心がズレていないことも大切です。この後述べますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
その人の手・爪に合ったスマイルラインであること
手や爪の大きさ・厚み・形は人によって違います。その人の手元を最も美しく魅せられる、その手や爪に合ったフレンチを描くことを意識しましょう。
具体的には、コーナーの位置・カーブの深さ・ラインの幅です。全体のバランスを見て、どのようなラインが1番似合うかイメージしてみてください。
スマイルラインの形が10本揃っていること
何よりも難しいのが、10本揃えることではないでしょうか。
一目見て綺麗!と思わせるには、ラインが揃っていることがとても大切です。コーナーの位置・カーブの深さ・ラインの幅・ラインの影が10本均一で、かつ中心がズレていないフレンチを目指しましょう。
綺麗なフレンチを描くための下準備
これまで「綺麗なフレンチ」の定義について解説してきたので、具体的な上達法を説明したいところですが、ラインだけ上手く描けても完成度の高いフレンチにはなりません。
完成を左右するといっても過言ではない、欠かせない下準備が2つあります。
1つ目は、ファイリング。
土台となる爪の形が10本揃っていなかったり中心がズレていたりすると、その歪みにつられてスマイルラインも歪んでしまう恐れがあります。またラインが上手く描けても、遠目で見たとき揃ったようには見えません。
そのため、フレンチには「完璧なファイリングもセット」だということを忘れずに。
2つ目は、カラージェル選び。
フレンチの醍醐味は、あのくっきりとしたライン。そのためには、色選びも大切です。
この2つのポイントについて、以下に詳しくご説明します。
ファイリングが肝
フレンチを描く前の下準備として最も大切なことはファイリング。
特に、次の4点に注意してください。
- ファイリングの中心が正しい位置にあること
- 左右均一の形
- 10本のバランスが取れている
- 10本のフリーエッジのカーブが揃っている
上記4点ができているとフレンチも描きやすくなり、完成度も高くなります。
10本のスマイルラインが揃っていることが綺麗なフレンチの基本ですが、フリーエッジの形もバランスが取れていないと、完成度の低い仕上がりとなってしまいます。フレンチのときは特にファイリングに力を入れましょう。
そして上記4点に加えて、その人の手・爪に合ったファイリングを忘れずに。スクエアオフ・ラウンド・ オーバル・ポイントが主な形としてありますが、どの形が1番その人の手元を美しく魅せられるか考えましょう。
お客様は「自分に似合う爪の形」より、「自分がしたい形」を優先することが多いです。しかし、ネイリストとしてその方に合った爪の形を提案するのも仕事の一つ。こんな形にするともっと綺麗な手元にできるということをお客様に伝えると、自分では気付かなかったと喜んでもらえることも多いのです。
お客様の好みも把握しつつ、その方の手元に合ったファイリングをすることが大切と言えます。
発色の良いカラーを選ぶ
フレンチと言えば、マットな白を思い浮かべますよね。 実際、ネイルサロンでも1番多いオーダー色です。
ただ、赤やベージュ・グレーなど他の色を使用する場合ももちろんあると思います。そのようなときでも、なるべく透明感がなくマットなカラーを選ぶと、くっきりとしたスマイルラインを描くことができます。
特に、ラメラインを入れないときは白の含有量が多い色や、縮みにくい色を選ぶよう気をつけましょう。透明感の強い色や発色の良くない色で描く場合、同系色のマットなカラーでフレンチを2度塗りした後に、色付けするイメージで本来の色を乗せるという方法もあります。
例えばパール系。偏光パールは色素が薄く、くっきりしたフレンチには不向きです。ですが、まずマットな色でフレンチを2度塗り→偏向パールを塗るという流れにすると、色が出にくいカラーでもハッキリとしたスマイルランが描けます。
フレンチの上達法
奥が深いフレンチ。難しく上達までの道のりは長いですが、練習を重ねれば必ず上手くなります! オススメの練習法を3つご紹介しますので、是非実践してみてください。
ポリッシュで練習
ジェルフレンチ技術の習得が目的であっても、まずはポリッシュを用いた練習がオススメです。なぜならポリッシュの方が難しいから。最初から難しい方法で練習すると、上達が早くなります。
ジェルでフレンチを描く際、アンギュラー筆を使用する方が多いのではないでしょうか。サロンワークではアンギュラー筆を使用して良いと思いますが、ポリッシュの平筆の方が難易度が高いため、練習はポリッシュで行うのがオススメです。
また、ポリッシュは修正がききません。ジェルの場合はバックワイプして修正するなど、ライトで硬化するまではいくらでも操作可能ですよね。しかし、ポリッシュは爪に塗り始めるとどんどん乾いていき、修正はほとんどできません。 最初から修正はしない前提で、ラインを描く練習をしましょう。
1度目はライン取り、2度目でムラを補正
ジェルフレンチの場合、基本的に2度塗りで仕上げることが多いと思いますが、それぞれ目的を持って臨むと良いです。
1度目は「スマイルラインを乱れなく描くこと」を目的としましょう。2度目は、1度目のライ ンを乱すことなく真上をなぞり「スマイルラインに奥行きを出すこと」と、「色ムラを補正すること」を目的とするのがオススメです。
歪みをすぐに発見するコツ
スマイルラインが描けたけど、なんだか綺麗な形ではない…。
違和感はあるが、どこを修正するべきか気付けない…といった事もあると思います。
そのようなときは、横からラインを見てみてください。すると、不自然なカーブを描いていて滑らかに繋がっていなかったり、中心がズレていたりといった部分に気付きやすいです。
お客様の手をひっくり返すとスマイルラインの乱れはわかりやすいですが、何度もやると時間のロスにも繋がるのでなるべく少ない回数にしたいですよね。この方法を何度か行っておけば、ひっくり返す回数を減らすことができます。
うっとりするようなフレンチが描けるとお客様もハッピーになり、ネイリストも自信を持って施術できます。完成度の高いフレンチを目指しましょう!
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