爪が縦に割れている!?放置しないでその症状!

爪甲縦裂症

text by 薬剤師 ろぎー

どーも、こんにちは。

予防医学薬剤師ろぎーです。

ネイリストとして仕事をしていると、爪が縦に割れている、割れて隙間ができている、爪の間から爪が生えてきている、

そんな状態の爪を見たことはありませんか?

もしかしたらあなたの爪も……。

今回は、そんな爪の症状について、解説をしていきます。

1.爪甲縦裂症とは

爪甲縦裂症とは

先ほどのように爪の先が縦に割れていたり、真ん中のあたりが裂けてしまうような症状の名前を、爪甲縦裂症といいます。

一時的な事もあれば、長く続く事もあると言われていますが、文献の3例では治療を開始して1-6ヶ月後には治ったという記載があります。

気になる爪を見つけたら、皮膚科や形成外科を受診するように勧めましょう。

2.爪甲縦裂症の治療法

爪甲縦裂症治療法

治療には、ステロイド外用剤が使われます。

虫刺されや湿疹などに使われる塗り薬ですね。

ステロイド外用剤には、

  • strongest(最も強い)
  • very strong(とても強い)
  • strong(強い)
  • medium(普通)
  • weak(弱い)

5種類のランクがあり、症状によって強さを使い分けます。

強すぎるランクのものを選んでも皮膚や身体に余計な負担をかけますし、弱いものだとなかなか治らずに長い期間塗る事になるので、やはり負担をかけます。

塗り薬の基本は、

「ちょうど良い強さを使ってなるべく早く治して使う期間を短くする」

事です。

文献の例では、リンデロンVGというstrong(強い)ランクのステロイドと抗菌剤が混ざっている薬で治療がされていました。

初めての症状のときは、医師の指示を聞くようにしましょう!

3.爪甲縦裂症の原因

爪甲縦裂症の原因

原因がはっきりとわかれば、対策が打てます。

しかしながら、爪甲縦裂症の原因は今のところはっきりとはわかっていません。

指先に刺激がかかることが最大の要因と言われているので、指先をよく使うような仕事をされているかたは、手袋をするなどして指先の保護をすることも大切です。

指サックをつけるのも良い方法ですね。

指先をきちんと守っていきましょう!!

4.予防医学薬剤師的予防法

爪甲縦裂症の予防法

最後に、栄養学の観点から爪の健康を考えます。

爪の原料は、たんぱく質です。そのため、たんぱく質がしっかりと摂れているかは爪の健康を考えるうえでは重要になります。

1日の摂る量は、体重のkを抜いたg数の1.2-1.5倍が目安です。

体重50kgの方なら60-75g、60kgの方なら72-90gが1日に摂るべき量となります。

さらに、ビタミンCをとるとコラーゲンが作られて弾力もつくられるようになります。ストレスが多い方はたっぷりと!水に溶けて流されやすいビタミンなのでなみなみとれるようこまめにとりましょう!

5.まとめ

まとめ

爪から人生を輝かせるネイリストだからこそ、美容や健康の意識の高い人も多いはず!

身体の中からの美も意識して、気になる状態を見つけた時には受診を促すようにもしていきましょう。

(参考文献)爪甲縦裂症:原因と治療

画像引用元:「pixabay」「Unsplash」「Pexels

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About author

薬剤師 ろぎー一般社団法人日本予防医学薬剤師協会代表理事

一般社団法人日本予防医学薬剤師協会代表理事
フリー薬剤師本舗代表
溝呂木俊介(薬剤師ろぎー)

2008年明治薬科大学卒業。
ドラッグストア、調剤薬局とキャリアを進め、2018年フリー薬剤師本舗を開業。型にとらわれないフリーな働き方を自らも実践し薬剤師に提案する。
現在は予防医学に活動を集約し、一般社団法人日本予防医学薬剤師協会を設立。予防医学薬剤師を広めるためにクリニックや歯科医院などでの栄養外来導入を進めている。

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